プレッシャー
お姉ちゃんはとってもしっかりしています。
お手伝いもかなりしてくれて助かっています。
そんなお姉ちゃん数日前から
『玉ねぎをみじん切りする時教えてねと。』
母はお料理のお手伝いしたいのかなーと思い
『いーよー』
と
それが甘い考えでした……。
今日はハンバーグだったので玉ねぎをみじん切りにする日。数日前から頼まれていたのでお姉ちゃんに
『今日玉ねぎみじん切りにするよー』
と。いつものようにマスクをして……。
(目にしみるので玉ねぎを切るときは必ずこのスタイル。特にみじん切り。)
そんなマスクの準備をしようとしている私にお姉ちゃん。
『マスクまだしないで。チョット玉ねぎ借りるね』
と。玉ねぎを冷凍庫に入れました。
おそらくそれから15分後。
冷たくなった玉ねぎを渡してくるお姉ちゃん。
そして一言
『玉ねぎって冷やせば目にしみないんだって‼‼だからマスクしなくても大丈夫だよ。』
と悪魔の囁きを。
そんな事言われたら母、マスク出来ません。
勿論冷やせば多少目にしみない事は承知済み。
しかしこちらには切れ味の良くない包丁……。
ためらってる母にお姉ちゃんは
『大丈夫だよ。切ってごらん』
と。
これはもう切るしかないですよね。
少し切った所でヤッパリ目にしみてきた母。
お姉ちゃんを見ると
笑顔と言う名の無言のプレッシャー。
ひたすらに涙と鼻水を我慢して最後まで切り終えました。
切り終えた瞬間にトイレに駆け込みそっと涙を拭った母でした。