不思議体験

今回は最近起きた不思議なお話です。もしかしたら少し怖いかもしれないのでそう言うのが苦手な方は進まないで下さい。また、グロイお話もしてるので苦手な方は進まないで下さい。

私には昔大好きだった、いち兄(仮)と言う10歳以上年上の親戚のお兄さんが居ました。親戚と言っても血の繋がりはありません。通常ならば「はとこ」なんですが父の家系が複雑な為血が繋がってません。

いち兄はイケメンでした。しかも結構有名な大学を卒業。頭も良いんです。しかも私を可愛がってくれました‼‼アルバム見てもかなり遊んでもらってる写真があったので本当に可愛がって貰ったんだなぁーと思います。

当時私5歳くらい。将来いち兄と結婚すると言ってた位好きだったみたいです。

そんなスーパーエリートないち兄。大学卒業後就職。

その頃私は頻繁にいち兄の家に遊びに行ってました。いち兄には妹と弟が居たんですが良く遊んで貰ってました。お正月もお盆も誕生日もクリスマスも何かとお世話になってたと思います。

そんなある日の事私はふと気が付きました。何故か平日の日中にいち兄が居る事を……。夏休みに遊びに行ってたので当時はいち兄も夏休みなんだな‼と思ってました。

大人になって色々変だったんだ‼‼と気が付きましたが当時はおそらく小1位だった為「いち兄も夏休みで毎日居る」とﾙﾝﾙﾝでした。

夏休みが終わって私の家でガスが漏れると言う事件が発生。家も近かった為いち兄のお家に避難した私達。やっぱりいち兄も居て遊んで貰いました。

が……。いつもはイケメンのいち兄。その日はあんまりかっこ良く無かったです。しかも超ー優しいいち兄。歯磨きが終わった後

「お母さんの言う事はしっかり聞くんだよ」

「親は大切にするんだよ」

「人には優しくするんだよ」

と突然言われました。

初めて説教されました。(悪い事も何もしてなかったのに何でそんな事言うの？)

私的には凄く衝撃だったので今でも覚えています。

その次の日帰宅。その２日後にいち兄の夢を見ました。その夢はいち兄が私に

『○○(私)はいつも笑っているんだよ。お母さんとお父さんに心配だけはかけちゃいけないよ。さようなら。』

と言う内容。いつもは夢なんてはっきり覚えてる事は無かったｹﾄﾞ何故かその時の夢ははっきり覚えてます。しかも「さようなら」。

朝起きたらお母さんもお父さんもバタバタ。

そして着替えを済ませて車に乗ってそのままいち兄の家へ。

亡くなってました。

私は奥の部屋は行ってはいけない。と言われたのでいち兄の姿は棺桶に入った状態でしか見ていません。

いち兄のお母さんもお父さんも妹も弟もずっと泣いてたのを覚えています。日中はいち兄の家族も私の両親もお客さんの対応をしたりして泣いてませんでしたが、夜になると嗚咽混じりの泣き声がｽﾞｯﾄ聞こえてました。

亡くなった原因は、いち兄のお母さんが

「朝起きたら亡くなってた」と話してたのでｽﾞｯﾄ心臓発作だと思い、子供ながら深くは聴けませんでした。

そして最近いち兄の妹がお婆ちゃんになると報告がありました。

私はその報告を母から聞いたので、この際と言わんばかりに、いち兄の不思議体験&夢の話を母にしました。

母は実は……と色々教えてくれました。

いち兄は大学卒業後、有名金融会社に就職。しかし金融会社ってお金を借りる所。しかもおそらく少し昔の話なので今の法律になる少し前。なので相当なストレスだったと思います。今思えば体調不良であんまりかっこ良くなかったのかと思います。

そしてその後金融会社を辞めて暫くニートだったそうです。

大人になってから、なんとなくそんな気はしてました。

平日の日中も家に居る。

子供の頃は何とも思ってなかったですが、大人になると色々矛盾してる所が見えてきますね。

そして何よりやっぱりそうだったのかぁ。と思ったのは亡くなった理由です。

薄々気がついてはいましたがやはり自殺でした。

なんとなくそんな気はしてましたが聴けませんでした。

今思えば、20代前半の突然の死。小屋にかかっていたビニール。首に巻いてあった白いテープ。すべてつじつまがあってしまいました。

月日はだいぶ経ってますがやっぱりショックでした。

その後いち兄の命日だったのと赤ちゃんを見る為にいち兄のお家へ行きました。

皆で仏様になむなむ。

すると我が家のお兄ちゃん(3歳児)が遺影を指差し「いち兄」と一言。

その場に居た全員が凍りつきました。

名前は知らないはず……。もし誰かが話題に出していたとしても顔は知らないはず……。

はじめは驚きましたが、とても優しかったいち兄。なのでいつも見守ってくれてたのかな？

命日だし赤ちゃんを見に来たのかな？

と言う事にしました。

その後お兄ちゃん(3歳児)に昔の写真を見せましたが誰だか分からないそうです。

なんだかとっても不思議な体験をしたので書いてみました。